アニメイト
書き下ろし小説ペーパー
「〈光臨〉の短い片側外套の話」
国土に緑をもたらす最後の王と、山奥で野人のように暮らしていた男の恋
そして、ふたりを護る王族命の家臣一族「灰色狼」の物語
山奥で野人のように暮らしていた"足弱"は、生まれて初めて上京した都で、千年続く王朝の最後の王である今世王レシェイヌの庶子の"兄上さま"だと発見され、宮殿に保護される。
国土に緑をもたらす奇跡の力を持つ王族は、血族しか愛せない宿命。
しかし、十数年前の流行病により、今や生き残っているのは今世王レシェイヌただひとりだった。
孤独のために死にかけていた今世王は、ようやく発見した最後の血族である足弱に夢中ですがりつき、ひたすら愛を捧げる。
そして、王族命の家臣一族「灰色狼」もまた、真綿に包むように足弱の世話をし、尽くそうとする。
自分が王族だとは思えない足弱にはそのすべてが困惑のもとで、耐えられず、ついに宮殿をあとにしようとするが……。
足弱との結婚式を来年秋に控え、準備に余念がない今世王と、王族命の家臣団「灰色狼」。足弱は温かく、くすぐったい想いで日々を過ごしていた。そんな折、近隣のセイセツ国で「王室病」に似た病が発生。その病にオマエ草が効くとわかり、足弱はセイセツ国へ栽培に行くか迷う。一方、今世王は一時でも離れるのを惜しむものの、足弱の望むことは自由にさせてあげたいと考えるが…!?
足弱の誠実、今世王の懐深さと激怒、灰色狼の献身。待望のオール書き下ろし続編は、黄金の花降る二人の結婚式に至るまでの物語。
おれは、お前の、兄じゃない!
山奥で野人のように暮らしていた男
兄上がお可愛らしくて我慢の限界だ
国土に緑をもたらす異能をもつ、ラセイヌ王朝最後の王
灰色狼
われわれは自分たちの幸福ではなく、王族方の幸福をこそ守るべきだ
王族を守護することを存在意義とする一族「灰色狼」の長
足弱専属の侍従長。足弱を温かく見守る
近衛軍将軍。普段は鷹揚。端正。女性たちに人気
植林一団を率いてきた代表。
元将軍
書士。都へ上がる旅の途中で足弱と出会い、親切に世話をする。
書き下ろし小説ペーパー
「〈光臨〉の短い片側外套の話」
書き下ろし小説ペーパー
「焦りを抑える侍従補佐〈吟声〉の話」
書き下ろし小説ペーパー
「ワン、披露宴の日時を伝えに行く」
特典一覧画像を保存する
足弱とレシェイヌがゆっくり心通わせていく姿に、周りの侍従たちと同じ気持ちになりながらそれぞれを応援したくなる…そんな物語です!
主人公のいじらしさにきゅんとします。世界観に圧倒され、いつのまにかページをめくる手が止まらなくなります。独特の世界観は中毒性あり!モンスター級の傑作です!
最後のページで「緑土なす」というタイトルがぐっと心に響きます。これ以上ないセンスの良さだと思いました。
ありきたりのBLでは物足りない人におすすめです。絶対満足できます!
今までに出会った事のない壮大な耽美系(BL)ファンタジー。BL好きにもファンタジー好きにも是非手に取って頂きたい1冊。
生まれながらの王様と不運な出来ごとから王族とはかけ離れた生活を送っていた庶兄との切ない恋の物語、読むにつれ感情移入し涙なくしては語れない壮大な物語です。
弟の愛を受け入れられず苦悩する庶兄のはがゆさ、読みだしたら、続きがきっと気になるはずです。
是非、一度手に取って皆さんに共感して頂きたい物語です。